Weeklyマーケットレポート 2019/11/8~11/15

お知らせ

BTC/JPY

【1時間足チャート】


【直近8日間のレンジ】

BTC/JPY高値(Bid)安値(Ask)レンジ幅
11/8~11/15¥1,011,400(11/8)¥923,700(11/15)¥87,700
11/8(金)からのBTC/JPY相場は、週前半までの100万円近辺での狭いレンジでの値動きから崩れる展開となり、11/8(金)の夕刻に$9,000(約981,000円)を割り込むと下げが加速し、11/11(月)には、対円で938,000円近辺まで下げ幅が拡大する展開となった。その後は、960,000円近辺まで値を戻したものの、上値の重さは否めず、本日11/15(金)には、11/11(月)の安値を割り込み、925,000円近辺での値動きとなっている。
直近の下落は、マイニング難易度の調整が発生した事による下落との見方もあり、ビットコインの需給に影響を及ぼす可能性が高いイベントだと考えられる。

【今後1週間の見通し】
前述した、マイニング難易度の調整が材料となる可能性が出て来ている。マイニング難易度の調整が起こった後は、過去の値動きからは、一時的に下落に転じた後に上昇に転じる可能性が高い傾向が伺える。(マイニング難易度が下落し続けない事が条件)ビットコインの独自材料が出てきた事により、上記材料を消化する1週間となりそうだ。
一方で、他の金融商品との比較では、安全資産の代表格とされる米10年債金利の上昇が2.00%手前で一服しており、米中貿易戦争の緩和⇒景況感の回復⇒株式市場上昇⇒金利上昇が一気に進む展開では無い模様である。
ビットコイン独自の材料と、米国の株式市場・金利動向が来週の値動きに影響を及ぼすと考える。

1週間の予想レンジ 85万円~105万円


【日足チャート】


【長期トレンド】
2019年4月から始まった今回の上昇相場は(2019年4月2日464,000円近辺から上昇を開始)、2019年6月27日に1,480,000円の高値を付けており、わずか3カ月間で1,000,000円を超える上昇となった。その後の値動きは、高値を切り下げつつも、安値は800,000円で踏みとどまる、ディセンディングトライアングルの状況となっており、レジスタンス(抵抗線)となる800,000円を抜けると、下げ幅が加速する展開になる事が予想される。
一方で、上値のポイントは、前回10月末の上昇時に$10,000(約1,090,000円)を明確に抜ける事が出来なかった為、$10,000を明確に抜けると底打ちのシグナルとなり、上昇トレンド再開になると予想される。

直近3カ月の予想レンジ 60万円~130万円


【今週の注目記事】
コインテレグラフジャパン
仮想通貨ビットコインと金の相関関係が急降下 "安全資産”説に深い疑義

記事の内容を要約すると、金(Gold)とビットコイン(Digital Gold)の相関性が直近は低下しており、逆相関の関係になっている。安全資産としてビットコインが買われるという事に一貫性の無い主張だとの内容です。
筆者は、ビットコインはDigital Goldとしてのポジションを、これから10年程度の年月をかけて確立していくものと考えでおりますが、現時点では金の価格と逆相関になっている理由も分からないでもありません。それは、ビットコインに対する役割や見方が人それぞれで異なっているからです。考え方が違えば、材料に対する見方も当然変わってくる事となり、ある材料に対して違う事を考えている参加者がいるから、市場で取引が成立して、価格が動く事となります。
金は古代から数千年の歴史があり、世界中の人々が価値保存の機能を露ほども疑っていないですが、ビットコインは2019年時点で誕生からまだ10年であり、その市場規模も17兆円程度でしかなく、まだまだ世界中に普及しているとは言い難い状況です。仮に、金とビットコインの相関が1.0(100%)となった場合には、ビットコインの上昇が終了している時だと考えます。その理由は、金と全く同じ値動きをしている=市場参加者は、ビットコインと金を同じ商品と考えている、という事になります。金の市場規模は、現時点で850兆円程度とされておりますので、相関が高まれば高まるほど、ビットコインの市場規模は金に近づいて行く形で、拡大していくと考えております。
一方で筆者は、金とビットコインが100%相関になるとは思っておりません。なぜなら、ビットコインは目に見えないから。目に見えない物に対する価値は、見える物以上に千差万別ですので、多様な考え方が生まれやすいと思っております。実物と仮想の中で揺れ動いているのは、金とビットコインの価格ではなく、価格を見ている人間なのかもしれません。

2019年11月15日(金)
執筆 トレーディンググループ 櫻田 学