Weeklyマーケットレポート 2020/3/13~3/19

お知らせ

BTC/JPY

【1時間足チャート】


【直近7日間のレンジ】

BTC/JPY高値(Bid)安値(Ask)レンジ
3/13~3/19¥659,250 (3/13)¥411,816 (3/13)¥247,434
3/13(金)以降の仮想通貨市場は、伝統的金融資産の市場が3月上旬から暴落している中、下落トレンドながらも比較的底堅い値動きをしていた。しかし、米国による欧州からの渡航禁止・大規模イベントの自粛・国境封鎖等が世界中に広がったことから、新型コロナウイルスの感染拡大が一般市民の生活に直接影響を及ぼし始め、当面の生活資金を確保するために換金性のある資産が全て売られる展開に。ビットコインも2019年3月以来となる、41万円台前半まで大幅に下落する展開となった。
安値更新後は、下げすぎの反動から値を戻す展開となっているが、上下共に値幅が大きい、ボラティリティ(変動率)の高い状況が続いており、方向感は出ていない。仮想通貨の主要銘柄となるビットコインの状況を整理すると、本年高値115.4万円(2/13)から、本年安値41.1万円(3/13)までわずか1カ月の期間となっており、下落幅74.3万円、下落率64.4%となった。また、当社取扱いのアルトコインの高値・安値・下落幅・下落率は下記の通りとなっている。
ETH/JPY(イーサリアム円) 高値31,830円 安値9,432円 下落幅22,398円 下落率70.4%
XRP/JPY(リップル円) 高値37.94円 安値11.45円 下落幅26.49円 下落率69.8%
BCH/JPY(ビットコインキャッシュ円) 高値54,491円 安値13,999円 下落幅40,492円 下落率74.3%
LTC/JPY(ライトコイン円) 高値9,274円 安値2,629円 下落幅6,645円 下落率71.6%

まだ安値更新の可能性は考えられるが、ビットコインの下落幅は他のアルトコインと比べて最も小さくなっており、今回の下落相場においても、ビットコインの値動きは他のアルトコインよりもまだ良い方だったと言える。

【今後1週間の見通し】
この後のコラムで詳述するが、直近の仮想通貨市場の値動きは株式市場との相関性が高まっており、株式市場のボラティリティ(変動率)が、仮想通貨市場の値動きにも大きな影響を与えると考えている。今週のレンジ幅自体は広く取りたいと考えているが、仮想通貨市場では2018年11月~12月にかけても本年と同程度の下落は発生しており、今回も大きな下落ではあったが、想定を超える値動きではなかったと考える。
海外の先物市場では、取引終了日までの期間が短い「期近」の限月が、期間が長い「期先」の限月よりも価格が高い、「バックワーデーション」の状況が発生しており、仮想通貨市場も悲観一色に傾いていることから、先週の安値は割り込まないと個人的には考えている。兎にも角にも、株式市場が落ち着きを取り戻すことが、下落トレンド終了の条件だと考えている。
※参考:バックワーデーション用語説明
https://marketrisk.jp/news-contents/contents/8187.html


1週間の予想レンジ 41万円~66万円


【日足チャート】


【長期トレンド】
ビットコインは、2019年12月の安値70.4万円を割り込んだことから、再び下値を試す展開となっている。一方で注目に値するポイントとしては、日経平均・NYダウ・S&P500・ドイツDAX・イギリス FTSE100等の主要国の株価指数が軒並み2018年12月に付けた安値を割り込んだが、ビットコインは2018年12月に付けた35万円代前半($3,130)の安値は割り込んでいないため、形の上では安値切り上げとなっている点だ。
ビットコインは誕生から11年と短いため、明確なサイクルを見出すことは難しいが、直近2年間は秋~冬にかけて安値を付ける傾向があり、今回はイレギュラーな事態が発生したことによるショック安で終わる可能性も考えられる。直近の大幅下落で世の中ではすっかり忘れ去られてしまっているが、2020年5月に半減期が訪れることに変更はないため、金融市場が落ち着けば、下落幅の半値(50.0%)戻しとなる78万円程度までの上昇は十分に起こり得ると考えている。

今後3カ月の予想レンジ 40万円~87万円


【仮想通貨ディーラー 兼 個人投資家のマイオピック(近視眼的)ではない視点】
相場が動くと血が騒いでしまうのはディーラーの性ではありますが、流石に今の金融市場は動きすぎております。筆者は、2004年から金融市場を生業とした仕事を行っておりますので、今年で16年が経過しましたが、今回の金融市場の値動きは、世間を震撼させた2008年のリーマンショックと同等かあの時を超える動きとなっております。その証拠に、リーマンショック時の日経平均PBR(株価純資産倍率)の底は0.81倍となっておりますが、2020年3月16日(月)の日経平均PBRは0.82倍を記録しており、リーマンショックが発生した2008年とほぼ同水準です。値幅で見ると、リーマンショック時は、2018年10月末に付けた安値6,994円の1カ月前の価格は、12,000円付近で推移しており、下落幅約5,000円となっておりましたが、今回は、PBR0.82倍・17,002円を記録した3月16日(月)の1カ月前となる、2020年2月14日(金)バレンタインデーの価格は、23,687円となっており、下落幅は6,685円となっております。
今回の下げ相場の特徴は、グローバル化が進んだ世界経済における、加速度的なスピードで広がったパンデミックという、経験したことがない事象が発生したことによる、「下落スピードの速さ」この1点に集約されると考えております。

私も、ビットコインのみならず、株式も先週くらいから割安だと考えてコツコツ買い始めておりますが、毎日のように増える含み損を見ると、さすがに少々気が滅入ってしまいます。2008年のリーマンショック発生時は、諸般の事情により私は株式をほとんど持っていなかったのですが、今振り返ってみると、あの時の下落で株式を買っていれば、その後のアベノミクス相場による上昇で大きな恩恵を受けることになったと思う次第です。今回の株式市場の下落は、言わば前例がないスピードでありますので、12年前の成功パターンを今回も当てはめることが出来るか分かりかねます。しかし、世界で最も有名な投資家 ウォーレン・バフェット氏は、人々が恐怖に慄いている時に買い始める逆張り投資家として財を築いておりますので、氏に見習って私もこれだと思った銘柄を仕込んでおります。
ところで、コロナショックが始まった2月中旬以降のBTC/USD・NYダウ・日経225の比較チャートを見てみますと・・

【BTC/USD・NYダウ・日経225比較チャート】


若干のタイムラグはあるものの、非常に高い相関を示しております。ビットコイン復活のカギは、株式市場の下落が止まり、ビットコインとの相関が薄れることが、条件になると考えております。
さて、今回のお題目はマイオピック(近視眼)ではない視点ですので、先々のために、コロナショックが発生したことによる、既に起こった事実を整理しておきたいと思います。
  1. アメリカのゼロ金利政策復活・量的緩和再開
  2. ECB(ヨーロッパ中央銀行)の量的緩和拡大
  3. 世界の中央銀行による利下げ
  4. 日本銀行による金融緩和の拡大
  5. 中国における紙幣の洗浄
  6. 原油価格の大幅下落
  7. 国境封鎖による、グローバル化⇒ブロック化の進展
挙げればキリがないくらいあるのですが、主な内容は上記だと考えております。投資を行う人間は、過去起こった、現在起こっている事象から、未来がどうなっていくかを考えて行動をとることが重要です。
2008年のリーマンショックという世界を震撼させた危機の後、2009年に誕生したビットコインですが、今回もコロナショックという危機が発生しておりますので、ビットコインに対しても何らかのメッセージが示されると思っております。発生した事象から考えると、「デジタルゴールドとしての本格的な普及期」が始まると考えております。コロナショックが短期間で収まったとしても、法定通貨(FIAT)の増加・マイナスor超低金利政策は継続していく可能性が高く、管理者を持たず特定の人間・機関による恣意で膨張することがないビットコインの魅力は、高まっていくと考えております。

相場は恐怖と欲望のゲームと言われておりますが、賢明な投資家として、欲望に負けることなく、異常な事態を冷静に捉えていきたいと思っております。直近の大幅下落をうけて、近々に緊急WEBセミナーの開催も検討しておりますので、レポートについてのご意見・ご質問・相場見通し等についてお聞き出来ればと考えております。最後となりましたが、含み損を抱えている私が、自分に言い聞かせている言葉を3つ、読者の皆様にエールとして送ります。
・明けない夜はない
・相場は明日もある
・今日も元気だ、ご飯が美味しい!

体調にはご留意いただきまして、次回のセミナーでお会い出来ればと存じます。


2020年3月19日(木)
執筆 トレーディンググループ 【目下最大の敵は花粉症】櫻田 学


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